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初午(はつうま)の由来 [シーズン]


初午とは稲荷神社の祭日で、「お稲荷さん」の名で
知られています。
2月最初の午の日に行われるため、「初午」と呼ばれていて
2017年は2月12日になります。

この日に穀物の神様が稲荷山(伊奈利山)に降臨したとされ、
全国に「初午祭」が広がりました。

「稲荷」という言葉は「稲生り」に由来し、
農村では「稲荷神」を祀っていました。
この風習と、稲荷神の使いとされるキツネは家を守るという考えが結びつき、
稲荷信仰が広がりました。

伏見稲荷.jpg

稲荷神社の本社は、稲荷山の麓にある京都・伏見稲荷大社で、
今でも、全国の稲荷神社で豊作、商売繁盛、家内安全などを祈願する
初午祭が行われています。

稲荷神とキツネの関係

昔から、稲刈りが終わると田の神は山にのぼって山の神になり、
春になると山からおりて田の神になると考えられてきました。

キツネは春がくると山からおりて田んぼのネズミを食べ、秋になると山へ帰ることから、
稲荷神の使いであると考えられたのです。

其の為、稲荷神社にはキツネの像が建っているのです。

稲荷神とキツネ.jpg


稲荷神社のキツネのお供えには、油揚げやいなり寿司ですが、何故でしょうか?

キツネの好物はネズミですが、殺生はタブーとされたため、
大豆でできた油揚げを供えるようになりました。
やがて、油揚げに稲荷神のおかげでもたらされた米(酢飯)を詰めるようになり、
「稲荷寿司」「お稲荷さん」と呼ばれて親しまれるようになりました。

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東日本では米俵に見立てた俵型と西日本ではキツネの耳に見立てた三角形の
いなり寿司の形をしていることが多いようですが、
どちらも稲荷信仰が反映されています。

稲荷ずし.jpeg稲荷ずし俵.jpg

【油揚げ】や【いなり寿司】のほかの初午の食べ物は?

【初午だんご】

初午だんご.jpg

養蚕の盛んな地域に多い。初午には蚕の神様を祀る行事も行われたため、
繭がたくさんできるよう願い、繭の形に作った団子をお供えします。



【しもつかれ】

しもつかれ.jpg

栃木県を中心に北関東でみられる郷土料理。鬼おろしですった大根やにんじん、
鮭の頭、油揚げ、大豆、酒粕などを煮こんだもので栄養満点。

【旗飴】

旗飴.jpg

奈良県でみられる飴菓子。旗をまきつけた棒の先に飴をつけたもので、
商売をしている家が稲荷神社に供え、そのおさがりをもらうために、
商売をしている家を「旗飴ちょうだい」と子ども達がまわる風習がある。


江戸時代には初午に寺子屋や私塾へ入門する習わしがあったため、
この日に習い事を始める風習がありました。

今も何かを始めるきっかけにしてることもあるようです。








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