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初物 お好きですか?その訳は? [シーズン]

初物とは、実りの時期に初めて収穫された
野菜・果実・穀物・魚介などのことを言います。

初物は旬の前、走りのことですね。

「走り」っていう言い方も何だかいいですね^^

これからの時期、「初鰹」「新茶」といえば
何だかウキウキしませんか?食指が動きませんか?

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日本人は初物が大好きですが、それはいったい何故でしょうか?

日本人の初物好きには理由があります。それを知ると、
“心”と“体”で日本人は食べ物に接していることがわかります。

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1:初物を頂くと福を呼び、寿命がのびる。

昔から初物を食べると福を呼ぶ、寿命がのびる、と考えられ、
縁起が良いとされていたので初物にこだわるというのがあります。

初物には生気が溢れているとされ、
それを食べれば新たなエネルギーを得られると考えられてきました。

初物を食べると寿命が75日のびるという意味の「初物七十五日」や

「初物は東を向いて笑いながら食べると福を呼ぶ」などの言い伝えもあります。

また、「八十八夜に摘んだお茶(新茶)を飲むと無病息災で長生き出来る」との
謂れがあるので、新茶を贈る風習もあります。



2:旬の力

初物は旬の走りにあたるので、その食べ物の旬の始まりを意味しています。

旬を大事にする日本では、いち早く旬を口にすることは喜びです。

旬の食べ物にはおいしさや季節感を堪能できるだけではなく、
エネルギーがあることを知っていたので昔から旬を大事にしてきたのです。

春には山菜が代謝を促し冬の体を目覚めさせ、夏には野菜が体を冷やし、
秋にはいろいろな実りが体を肥やし、冬には野菜が体を温めるなど、
旬のものを味わうことで自然に体調が整うため、
旬を大事にすることは理に適っていますよね。


旬を出回る時期で「走り」「盛り」「名残り」の3つに分け、
もうそんな時期になのねと走りを楽しみ、盛りを堪能して、
もうこの季節は終わりねと移りゆく季節の名残りを惜しんで、
旬を味わうところが日本人の繊細さだと思います。


3:季節の先取り

昔から文化的なことは季節を先取りするのがいいとされてきました。


着物の柄でも藤の花が咲く前に藤柄を着用することで
季節を感じる(感じてもらう)ことに主眼を置き、
藤の花が咲いたら本物に主役を譲るのが粋とされたのです。

今でもお洒落な人ほど季節のファッションを先取りしますね。

日本の食文化は、季節をいただくことでもあるので、
いち早く季節を味わうことに大きな喜びを感じ、
そこに希少価値も生じるのです。

もう少し待てば盛りになり、味や値段も安定しますが、待つのは野暮。
初物が粋の証とされましたんですね。


こう考えると日本人は心・気と身体で食を頂くんだと
よく分かりますね。

季節を感じ心を重視しているが日本の文化でもある気がします。







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